葬儀所では香水は穏やかに

葬儀所では香水は穏やかに

普段から香水をつけて仕事をしています。

 

それが私の肝要の計算だからです。

 

提供業をしているので、気分は必要だと思うのです。

 

それでもそれが葬儀ステージでは厳禁だったのです。

 

ある程度抑えられた上品な香水だったらいいと思っていたのです。

 

自分はいつものように、持ち家における香水の中から頂点穏やかな気分のものにしたのです。

 

けれどもそれもいけなかったみたいです。

 

葬儀ステージではお香が焚かれます。

 

そのブレーキになってしまっていたのです。

 

やたらときつい視線をおくられました。

 

自分がやる香水が鼻につくようでした。

 

俺はコイツもかなり抑えていたのですが、全然御法度だったみたいです。

 

そうして父兄には、いとも怒られました。

 

今すぐシャワーを浴びて来いと言われたのです。

 

大事なおじいちゃんの葬儀だったのに、自分は追い出されてシャワーを浴びに行きました。

 

そして一気に戻ったのですが、もう終わった後だったのです。

 

大好きなおじいちゃんなので、最後まで見送りたいと思っていたのにいとも残念な気持ちでいっぱいでした。

 

けれどもおじいちゃんには腹黒い事をしたと思います。

 

せっかくの最後の葬儀で、自分が香水のせいで周辺を嫌なテンションにさせてしまったのです。

 

どうしても後悔をしています。

 

葬儀ステージでは香水が必要ありませんでした。

 

(三重県内四日市市 かかみさん)